M4 『偽りなき者』
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2012年公開されたデンマーク映画、主演は日本でも人気の「北欧の至宝・マッツミケルセン」。
この映画のストーリーをざっと簡単に説明すると…
離婚して勤めていた学校も辞めたイケメンなおじさま「マーカス」42才(マッツ・ミケルセン)は妻に引き取られた息子を想いながら小さな田舎で愛犬の「ファニー」とともに暮らす。
マーカスは村の友人たちと仲良く暮らしながら幼稚園で働き、息子に会えないこと以外は楽しく暮らしていたのだった…
だが、親友の「テオ」(トマス・ボー・ラーセン)の娘「クララ」(アニカ・ヴィタコプ)はルーカスにゾッコン。
クララはマーカスの隙をついてマウストゥマウスでキスしたりハートマークのプレゼントをしたりで猛アタック。
しかしマーカスは大人なのでクララをあしらう。するとクララは腹を立てたのか「ルーカスが下半身のぶっとい棒状のナニを見せてきやがった」と幼稚園の園長先生に告発する。
まぁ園長先生は子供の味方だからクララを信じマーカスをケダモノだの変質者だの邪険に扱われ仕事はクビ、警察に通報され逮捕。離婚した妻からも邪険に扱われ、近い日に息子と同居するという話も聞いてくれない。んでもって村の友人たちはペド野郎のルーカスをボコボコにされ、近所のスーパーで買い物さえさせてくれない。勿論クララの父親であるテオは生まれてきてからウソなんてついてこなかったクララの味方で話をしようとしても追い返される。
散々な話である。
そんな冤罪吹っ掛けられてかわいそうなルーカスにも味方はいたものでその親友は金持ちなので助けてくれて、息子も母親のもとから無断で来てくれてルーカスはなんだかちょっぴり幸せを感じる。
感じたのも束の間で息子とのひと時を感じてたら家に石投げられ、愛犬ファニーは殺され家の前に放置。
時はクリスマス、教会でクリスマスのミサに来たルーカス、後ろのテオから視線をやたらと感じる。奥さんと内緒話をしながら、っていうか娘が讃美歌歌っているのだから聞いてあげてと突っ込むのは置いといて。
さすがにイラッと来たルーカスは讃美歌中なのだけどテオにキレる。まぁ仕方がない。
そんなこんなでその夜、クララは自宅でテオに実はルーカスは何もしていないことを打ち明け、そのままテオはルーカスに対して涙の謝罪をするのだった…
翌年、同居できることになった息子が猟銃の免許をとれたので町の仲間たちと歓迎パーティ、そのまま猟へ行く。
猟にてルーカスは何者かに発砲(命中はしなかったが)される。村のみんなは一見優しそうだが心の中ではナニ考えてるんでしょうね…
というお話である。
冤罪は怖いし集団ヒステリーはなお怖いってことがこの作品のメッセージなのだけれどぅゎょぅι゛ょっょぃなのだ。
なんともこの作品を見ていて思うことが主人公ルーカスの優しすぎるところである。なんともあまり怒らない性質のルーカスなのでスーパーで買い物拒否されてボコボコにされても怒らない。すごい。
でもかわりに翌年公開の『バレット・オブ・ラヴ』では偽りなき者で死んだ犬と犬種は違うがダックスフントのポロシャツきながらターミネーターさながらの走り方で追って来たりブチキレたりする。マッツ怖かった。
この映画の怖いところって本当にラストで、今までルーカスを邪険に扱ってきた村人たちがワンカットで仲良くなっている不気味さにあるんですよね。。。
そんなこんなでアカデミー賞も受賞しちゃったこの作品を是非ご覧あれ。
あとマッツのほかの作品、最近だと有名な作品にも出ているのでご覧いただきたいなぁ(ローグワンとかドクターストレンジとか)。
ついでに今年の末、12月1日から3日までの間東京コミコンにマッツが今年二日目の来日でサイン会もあるっぽいからぜひとも行きたい。遠いけど。
なんとあのスティーブ・ウォズニアックも来ちゃうんだぞ!!
ってことで今回はここまで、北欧の至宝は伊達じゃないんです。