ゔぃるへるむ帝国

gdgdなんかレビューもどきやってます

M5(?) みんなでみようぶれーどらんなー

        ━━━━━━━━━━━━二つで充分ですよ!わかってくださいよ!

 

  きらびやかなネオンの映える街、ライトセーバーのように光る傘、よく分からない飯、空飛ぶ車、果たして2019年にこのような世界になるのか。

 

  さて、今回はブレードランナー2049の公開を記念しブレードランナーサーガについてまとめよう。

  第一に上で記した2019年の物語。1982年公開のリドリースコット製作の『ブレードランナー』についてまとめよう。つまり見てないひとでもよく分かるブレードランナーだ。

 

  本作は宇宙開発を目的としたレプリカント(簡単に言うと人造人間)をタイレル社という会社が奴隷として作っていたがレプリカントは数年経つと感情が芽生え人間に反抗する。そのために4年の寿命をタイレル社は設定していたが感情を持ったレプリカントは人間社会に溶け込むことになったのだ。

  そんな中、タイレル社の新製品ネクサス6型が6名脱走。

  レプリカントを処分する特別捜査官「ブレードランナー」であるデッカード(ハリソン・フォード)はタイレル6型を探しに奔走する。

  そして人間の記憶を持ち人間と信じてきたレプリカント、生きたいと願い寿命を延ばそうと奔走するレプリカントそして、レプリカントを作った人間とブレードランナー、人間とレプリカントの明日はどっちだ!!

  というSFアクション大作ですな。

  大事なのは演出、デッカードのみる一角獣の夢、そもそもデッカードは人間ではなくレプリカントという可能性といった観客に真実を委ねる見せ方をしてきた本作。まあバージョンによって違うのでなんとも言えないが。あ、一角獣と言うのは同僚の作った折り紙、が関連して、デッカードレプリカントとして植え付けられた記憶がどうたらだとか何とか。

  バージョンと言えば、ブレードランナーはどのバージョンを見ればいいの?というお話が度々あるのでひとつ、劇場公開版かDC版見ておけばいいんじゃないかなとかなんとか。

  やはり目を光るのは街の装飾や武器だろう、最近話題のニンジャースレイヤーめいた(というか元ネタがブレードランナーだろう)エセ日本感たっぷりのネオン、間違った日本語、強力わかもと。そしてあの∀ガンダムで日本でもお馴染みシドミードデザインのデッカードブラスター、圧巻である。

  そして、ラストだ。ただのSF映画ではここまで名作となり得なかった。レプリカントとしての記憶、本能に従ったのか、レプリカントのボスは最後にデッカードを助け、自らの命を落とす。そして、レプリカントである色々あったヒロインを連れてデッカードは去っていくのだ。

 

ん?一番上の二つで充分ですよ!はなんだって?なんだっけ、魚?

 

さて、続けます。ここからは新しい2017年公開の『ブレードランナー2049』と行きたいところだけどもその前に前日譚。『ブラックアウト 2022』『2036 ネクサス・ドーン』『2048 ノーウェア・トゥ・ラン』 

 

  さて、『ブラックアウト2022』からこちらは短編アニメであり日本が誇るクリエイター達の結晶である。

  ネクサス6型は寿命を迎え絶滅しタイレル社は寿命の長いネクサス8型を製造し人間至上主義運動が勃発した。本作はブレードランナーとは違いレプリカントによる人間の殺戮ではなく逆の人間によるレプリカントの殺戮がテーマとなる物語だ。

  またまた他の惑星から脱走した感情を持ったレプリカント達の物語でブレードランナーは出てこない。人間になりたいレプリカントは大停電を起こし、レプリカントとしてのデータを全て消し、人間とレプリカントの境界をなくす計画をたて、世界はブラックアウトする。

  その後、タイレル社はレプリカントの製造を中止し10年間レプリカントは産み出されずに崩壊。にウォレス社が再びレプリカントを製造するのはさらに10年以上後のことだった。

  2019年と2049年を紡ぐ空白の30年。キーとなる大停電・ブラックアウトを記す物語。

  今作は監督・脚本が、『カウボーイビバップ』でお馴染み渡辺信一郎氏、キャラクターデザインが『新機動戦記ガンダムW』は勿論こと我らがSFアニメファンの記憶にも新しい『虐殺機関』監督の村瀬修功氏である。

  今作、というか短編3部全てだが同年公開の2049のタイアップに基づいて作られた作品であるが2049の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が任せて作った作品であり信頼の上で成り立っているのは明らかだ。

  そんな2022だが実写で再現するのは難しいアクションが映える。すごくうつくしい。勿論原作リスペクトは丁寧で強力わかもとモニターも健在である(ブラックアウトするけども)。短編3部は全てYOUTUBEで見ることが出来るので必見だ。次行こう次。

『2036ネクサス・ドーン』

  さて今作、ブレードランナーを作ったリドリースコットの息子ルークスコットの監督作品だ。

  その物語は2022年に人類はレプリカントの製造を禁止して暫く経った2036年レプリカント禁止法案の廃止に向けてウォレス(ジャレット・レト)は動く。レプリカント禁止法案は人類の植民地化計画に障害だと。

  彼の新しく作ったレプリカント・ネクサス9は寿命を設定することができ、人間に逆らうことが出来ず死ねと言われたら死ぬ。そんな存在だ。

  そこでウォレスは言う。「ここで下される決定は世界の命運を左右する。さて、どうする?」と。

  制作総指揮はリドリーパパ。監督は息子のルーク、親子タッグの作品となった。

  ルークの手腕は『モーガン プロトタイプ L-9』での親子タッグからも見受けられるが今作、6分の中で描かれた物語は実に視聴者をこの世界へと入り込ませる。

  『スーサイドスクワッド』でボロクソ言われたジャレット(私はすきです。かっこいいし)の薄ら怖さも映え、密度の高い6分だったと感じられる。次。

  

 

『2048  ノーウェア・トゥ・ラン』

    温厚なレプリカントが怒り、人間を殺す。そのレプリカントが恐らく2049本編につながる何か何だろうけれども本作だけではなんとも。

  今作も2036同様にルークの作品である。

  今作は再びあの街の様子が見られるがエセ日本感はない。2019年で見られたエセ日本と中国風な街は代わり、若干の中国風と多くのハングルだ。変わってしまった。

  

 

  そんな空白の30年を後にし2049年ブレードランナーが再び現れる。

 

 

ブレードランナー、および2049はやはりカルト映画としての存在感はあるがやはり大衆映画ではない。そーういうところが好き。嗚呼好き。

2049の感想は一言でいうのであれば静寂、Kとデッカード彼らの雄姿しかと見届けよ!!

 

あと、短い。